2010年の1月にハイチを襲った大地震、その時に初めて知ったハイチという国。
それ以来。ハイチのことはいつもずっと頭の隅にひっかかっていました。
医薬品と会社サンプルの衣類たちを教会に届けるというのが今回の中米旅行の最大目的でした。
中南米で一番貧困の国と言われているハイチ。
地震、そしてたびたび襲うハリケーン。
貧困と繰り返す天災の中、どんな状況になっているのかずっと案じていました。
同じ中米の人たちの口からもハイチは貧困で可哀想という言葉を聞いており
先に入ったハイチと同じイスパニョーラ島にあるドミニカ共和国ではそれほどの不便、貧困を感じることはなく
何が違うのだろうと不思議に思いながらの移動となりました。
今回はドミニカ共和国のサント・ドミンゴからバスで移動です。
毎日9時と11時、2便が出ています。
所要時間は約8時間ほど。お昼ご飯のお弁当が出ます。
ドミニカの郊外、ハイチ国境付近はバナナ屋さんがたくさん並んでいました。
バスで隣に座った男の子はベネズエラ出身のハイチで働く元気な子。
日本の文化に興味があると言ってずっと一緒におしゃべり。
ハイチでは道端で両替しちゃダメ
1ドル65以下では両替しちゃダメ
屋台のご飯を食べちゃダメ・・・などなど・・
いろいろいろいろ私に忠告してくれます。
息子に心配されるお母さん気分^^。
しかもハイチの電話カードを買ってくれたり、TAXI乗り換えの手伝いをしてくれたり至れり尽くせり。
別れ際にお礼を渡そうとしてもいらないと言って受け取らなかった。
いい子に出会えて感謝。
スペイン語を翻訳機にかけながらのコミュニケーション♫
ドミニカのイミグレーションは物資運搬のトラックが行ったり来たりの大賑わい。
土埃の舞う埃っぽい世界。
ハイチのイミグレーション
イミグレの目の前にはソマートル池が広がる
イミグレの近くの町。
ハイチに入ってすぐに埃のせいか喉が痛くなり始めてしまう・・。
今回訪れるにあたり、ハイチの情報を調べて、ハイチで暮らす日本人女性の方とコンタクトを取らせて頂きました。
ハイチはフランス語とクレオール語。
なにかを手伝いに行きたいと思っても、言葉が通じなければ逆に邪魔になってしまうと思ったからです。
いきなりの連絡に対し、迅速にかつ丁寧に返信をしてくださったポール富士子さん。
とても素敵な方でした。
私の訪問時期が丁度大統領選挙の発表と重なっているとのことで、
時期的に安全ではないことを案じてくれ、日本領事館の方を紹介してくださったり
気にかけてくださいました。
また、ハイチ領事館の方もとても親切な方で、ラインで情報を流してくれたり
ハイチに興味を持ってくださりありがとうございますというような言葉をかけてくださったり
その対応にも感動しました。
ポール富士子さんはハイチの方とご結婚なさり、学校支援や教会で識字教室の支援をされています。
大地震後、各国の支援や援助により道や学校、公共施設は多少以前より良くなったものの
未だ国の貧しさや政治の混乱により多数の子供たちが学校に行けていない現状なのだそうです。
中米やアフリカのほかの国でも、幼い子供が家事労働を手伝いながら幼い弟妹の面倒を見ているという姿を目の当たりにしてきました。
ここハイチでも国の基本方針には追い付かず、就学率は初等教育50%、中東教育19%と低い状況。
ハイチの識字率は62%。うち大人の識字率は極めて低く、子供を学校に生かせている親でも
自分の名前も書けない人が多いそうです。
ポール富士子さんは教会内にその大人のための学校を開校されています。
学校の様子を見学させて頂きました。
仕事が終わって集まる人々は、6か月習って自分の名前がやっと書けるようになるような状況なのだそうですが
それでも自分の名前が書けるようになること、学べることをとても喜んでいました。
現地の人々と深く結び付き、このような活動をされている富士子さんを素晴らしいなと思います。
WORLD PEACE FLAGには富士子さんに記入をお願いしました。
息子さんと娘さんと一緒に♡
書いてくださった言葉は「I’m Peace Maker}
素敵な言葉を頂きました。本当にその通りだと思います。
WORLD PEACE MESSEGE BOOKには富士子さんの教会で働くスタッフに。
言葉を1つ1つ考えながら丁寧に色分けして書いてくれました。
学校がより広くより多くの人に教えてあげられるように、彼女のサポートをお願いします。
ポール富士子さんのTwitter
ふじこ@ハイチ
がんばる日本人に会えて元気と勇気頂きました。
ありがとうございます。これからも見守っていきたいです。
ハイチの街並み
ハイチの方は写真を撮って欲しくない!という意思表示が激しく
本当はもっと写真を撮りたかったのですが、嫌がる人を強引に撮ることは本意ではないので
写真は少なめです。
街は良くなったとはいえ、まだまだ修理、復興、開発が追いついておらず乱雑な感じでした。
大統領選挙期間だったのであちこちにポスター
大統領選挙の候補者数が多く、誰が選ばれても混乱と反乱が起こるという理由がわかります・・。
朝の通学
夕焼け
上中級の方たちが暮らす分には物資は不足というわけではないようでした。
スーパーには物は揃っています。
ハイチには郵便配達制度がないためハガキを出すのにも国際宅配便になるため、
今回ハガキを送るのに約1500円もかかりました。。
郵便局
貧しいと言われる国のバスはいつもこんな感じで超派手。なんでだろう?
ゴミの収集がない?あちこちにゴミの山。。
自然は豊か。動物ものんびり。ドミニカとの決定的な違いはなんなんだろう・・。
街角の少年たち
頑張れハイチ。。
そんな想いでハイチを後にし、ドミニカへ向かうバスから見えた美しく大きく夕焼けに染まる虹。
ハイチの復興と発展を祈ります。
Pray for the Haiti!