~Russia~ Kamchatka 夢のカムチャッカ半島


「朝のリレー」

カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球で
いつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交換で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

谷川俊太郎

国語の時間に初めてこの詩を習ったとき、心がときめいたことを今でも思い出します。

カムチャッカ・・どこだろう。その時初めて知った地名。

知らない遠いどこかの国でも、自分と同じように眠り、夢を見て、朝を迎える毎日を繰り返しているという当たり前を

初めて意識した瞬間でした。

いつか行ってみたいな。知らない遠い国。カムチャッカ。

キリンの夢を見ている若者に会いに行きたいな。そう思っていました。

夢が叶ってカムチャッカ。

想像以上に近かったですけど。(笑)

今は7,8月の夏の間は東京から直行便もでるほど人気なのだそう。

夏は花や火山登山が楽しめるそうです。

 

 カムチャッカ港

私がたどり着いた憧れの地、カムチャッカは

海も川も湖も滝までもを時間を止めて凍らせてしまうほど極寒の冬でした。

    

海沿いのファーストフードバス。

メニューはすべてロシア語・・。辛うじてホットドック!が通じておやつにありつけました^^;

街中のレストランでは、ほぼ英語表記、英語メニューはありませんでした。

こちらも何とか頼めたボルシチ。美味♡

ロシアはどこで何を食べても今のところ安くて美味しい!

 

カムチャッカの港には普通に野生のアザラシが遊びに来ます。

漁師がいらない魚をあげるので、それをもらいに来るのだそう。

仲良しな関係^^ 夏はひぐままで出てきてちょっと危険らしいですが・・。

 

積雪は最高なんと28Mまでいくのだそう!!この時まだ7M

 わんこも屋根に登って得意そう。

日中でも平均ー25度。朝夕や山の中はー30度

 歩いていると持ってる水が氷っちゃいます。

雪も結晶のまま降ってきてとてもきれい

本当のパウダースノウでふわっふわ。

寒くて解けないので、染み込まないから寒くならないです。砂みたいに払い落とせる感じ。

たくさんの火山に囲まれ温泉もたくさんあり、寒さが厳しいとはいえ住みづらい感じはありません。

街全体がとても美しい☆ 周りずらっと火山と雪山

 ちょっと富士山似

スーパーマーケットでは衝撃的なもの発見!

なんとビールサーバーがあって6種類の中から選ぶと、1.5リットルペットボトル詰めにして売ってくれる!

もちろん買いました。そしてお勧めお惣菜も買い込んで1人宴会。

街にはロシア独特の玉ねぎが印象的な教会があちらこちらにあります。

大小問わなければ100Mに1つあるのではないかと思うほど。。

街中にはたくさんの銅像やモニュメントもあります。

とてもきれいで芸術の街だなあと感じます。

  

三兄弟の岩として有名な観光地も。

ブラックサンドビーチ

 

太平洋を望む丘。このずっと先に北海道があります。

この丘には灯台とそして基地。飾りですが戦車が大砲を海へと向けていて複雑な気持ち。

   

近場であきたらず凍った滝をみたいと頼み込み、ガイドと2人で雪山へ。

 スキーウェアの2重重ね着。ごろんごろん。。

スノーモービルを走らせて往復320㎞の道のり。

途中前も後ろも右も左も真っ白の世界になり、

あれ?私ってもしかしてもう死んでいるのかな、ここは空の上なのかな。

神様に会いに向かっているのかな。

そんな風に錯覚する瞬間もあったほど。

あるのは山の奥にある制電所につながる鉄塔だけ。

何を求めて、何に向かっているかわからなくなる瞬間。

時々そういう感覚に襲われます。

山奥に突如現れる秘密基地のような制電所。

つららがすごくたくさん。折れたつららが下にたくさん突き刺さっていてちょっと恐怖。。。。

休憩をしていたら、人が出てきてなぜか制電所を見学することに。

基地っぽくて怪しい感じで気分は007。

写真撮影は禁止されましたが火山から沸く温泉水と雪とを使って発電させている様子はなかなか迫力でした。

出発してから約4時間。

たどり着いた火山MUTNOVSKY VOLCANOの中腹にある滝VILYUCHINSKY WATERFALLは、

まるで魔女の魔法にかかったように凍りついていました。

その滝の姿はお姫様のようにもマリア様のようにも見えます。

   

触ったら、魔法が解けて滝の水が流れ出してくるんではないかというような

乙女チックな想像をしてしまいます。

まさに雪の女王世界に迷いこんだ気分。

火山の頂上付近に建つコロボックル←みたいな名前の守り神

一番右の子を棒でたたくと幸運になるのだそう。

ランチをしながらガイドとおしゃべり

 暖かい紅茶とサンドイッチで癒されるひと時

ガイド 「カムチャッカになにしに来たの?観光?」

私 「キリンの夢を見ている若者に会いに」

ガイド 「?意味わからない」

私 「日本の詩にカムチャッカが出てくるんだよ。とても美しい詩

キリンの夢を見たことがある?」

ガイド 「NO」

そうだよね。

頼りになったガイドさん。わがまま聞いてくれてありがとう。

あまりよく理解できていないみたいだったけど

別れ際に、用意していた折り紙に詩の英訳を書いたものをこれだよといってあげました。

彼の心にこの詩が響いたかどうかはわからないけど、日本文学を広めました。(笑)

やっぱりこの詩は今でも変わらず心に響きます。

カムチャッカ滞在中に残念ながらキリンの夢は見れなかったけれど。

英訳は以下

夕日に染まる雪山

MORNING RELAY

While a young man in Kamchatka
Dreams of a giraffe

A young girl in Mexico
Waits for the bus in the morning haze

While a little girl in New York
Rolls over in her bed with a smile

A little boy in Rome
Winks at the morning sun that colors the column capital

On this Earth
Always, somewhere, morning is starting

We are relaying mornings

From longitude to longitude
Taking turns protecting Earth, as it were

Prick up your ears awhile before you go to sleep
And somewhere, far away, you’ll hear an alarm clock ringing

It’s proof that someone has firmly caught
The morning you’ve passed on

Shuntaro Tanigawa



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